湖畔にて

今日はユウを連れて湖畔に来た。
ここは昔からの僕の休憩場所で、ここを彼女に紹介できることが嬉しい。
遠く水面に大きな影がよぎった。
あれは竜だと僕が説明すると、ユウは子供のように喜んだ。
「竜だ…すごい、本当に居るんだ竜って」
キラキラとした瞳で竜を見つめるユウ。
この世界の頂点捕食者である彼らを、そんな憧れの目で見る人間もそうそういない。
でも、確かにこうして遠くから見ていれば、あの姿は美しいと呼べるかもしれないと思えた。
彼女と共にいると、新しい発見ばかりだ。

それ以降の日記は、破られていて読めない。


(走り書き:翌日、宿に訪問者あり。嫌な奴。
ここから先は、ぐしゃぐしゃになっていて判読することができない。

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