レアンドル「主、お召し物をご用意しました」
主「ありがと、これ着るのも久々だね。まぁ、着たくもないんだけどさ」
レアンドル「………」
主「東で戦だそうだよ、帰りは…明け方かな」
レアンドル「御意」
主「寝てていいよ?」
レアンドル「お待ちさせて頂きます」
主「そう」
レアンドル「お気を付けて」
主「ん、いってくる」
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主「ただいま〜」
レアンドル「おかえりなさいませ」
ラウ「おかえ、り……!?!?!?」
主「どしたのラウ?」
ラウ「な、なんですかその傷!?」
主「ん?ああ、気にしないで」
ラウ「気にしますよ!?」
主「大丈夫だよ」
ラウ「……僕が治します」
主「ん?どうやって?」
ラウ「……治癒魔法を使います」
主「……へぇ、すごいね」
ラウ「……はい。だから、じっとしていて下さいね」
主「わかった」
ラウ「いきます………………あれ?怪我が、ない?」
主「返り血だからねぇ」
ラウ「……」
主「そんな顔しないの」
ラウ「……主、あの、お願いがあるのですが」
主「ん?」
ラウ「……頭を撫でてくれませんか?」
主「……」
ラウ「……やっぱりダメですよね」
主「湯を浴びてからでいい?ラウが汚れちゃう」
ラウ「今が!……いいです…」
主「……じゃあ、おいで」
ラウ「はい……」
主「よしよし」
ラウ「……ありがとうございます……」
主「ふふ、ラウは可愛いなぁ」
ラウ「……主も、かっこよくて、可愛いです」
主「……ん?」
ラウ「……いえ、なんでもありません」